未治療移植適応多発性骨髄腫治療における治療戦略

  • 角南 一貴
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター 血液内科

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment strategy in untreated transplant-eligible multiple myeloma patients
  • ミチリョウ イショク テキオウ タハツセイ コツズイシュ チリョウ ニ オケル チリョウ センリャク

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抄録

<p>多発性骨髄腫の自家造血幹細胞移植(autologous stem cell transplantation, ASCT)は若年者において従来の化学療法より優れる治療法として認識され,標準療法として確立されてきた。2000年代に入り,新規薬剤(thalidomide, bortezomib, lenalidomide)が臨床で使用可能となり,それらを移植前寛解導入療法,移植前処置,移植後地固め・維持療法に組み込んだ臨床試験が様々報告され,従来と比べ治療成績がさらに向上しつつある。今後,新規薬剤を用いた治療戦略の変化により,完全奏効割合の改善や無増悪生存期間,全生存期間の延長が期待されている。本稿では我が国におけるASCT適応患者の至適治療戦略について述べる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (10), 2064-2073, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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