腫瘍随伴症候群としての自己免疫性溶血性貧血

書誌事項

タイトル別名
  • Autoimmune hemolytic anemia as a paraneoplastic syndrome associated with solid tumors
  • シュヨウ ズイハン ショウコウグン ト シテ ノ ジコ メンエキセイ ヨウケツセイ ヒンケツ

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説明

自己免疫性溶血性貧血(AIHA)発症に関わる基礎疾患としては,自己免疫疾患とリンパ免疫系疾患が代表的であり,固形がんは稀であるが,臨床的に因果関係が認められる症例報告が少なからず認められ,腫瘍随伴症候群(PNS)の1つと考えられている。基礎疾患であるがん病変の切除とともにAIHAも消退することから,ステロイド治療不応性/依存性のAIHA症例においては,PNSである可能性を考慮して基礎疾患の検索が必要である。最近,PNS-AIHA症例でがん組織と赤血球との共通抗原の存在が報告された。AIHAやがんの発症メカニズムの解明や新たな治療ターゲットの発見に繋がることが期待される。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (7), 778-784, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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