種々の疾患にともなう首下がり症候群の病態生理学的分析―表面筋電図所見と理学療法の効果から―

書誌事項

タイトル別名
  • Pathophysiological analysis of dropped head syndrome caused by various diagnoses—Based on surface EMG findings and responses to physiotherapy—
  • シュジュ ノ シッカン ニ トモナウ シュ サガリ ショウコウグン ノ ビョウタイ セイリガクテキ ブンセキ : ヒョウメンキンデンズ ショケン ト リガク リョウホウ ノ コウカ カラ

この論文をさがす

抄録

種々の疾患に合併する首下がりの病態を,理学的所見・レントゲン所見・表面筋電図分析と理学療法による治療結果から検討した.対象はパーキンソン病5例,多系統萎縮症5例,変形性頸椎症3例,その他3例であった.いずれの症例も,肩甲挙筋の筋膨隆や表面筋電図上頸部後屈筋群の持続的筋活動を特徴とし,胸鎖乳突筋の活動亢進をみとめない点で共通していた.16例中14例に頸部の屈筋の伸長や頸椎から骨盤・四肢の可動性を高めるように理学療法をおこない,6例(43%)で改善がみられた.パーキンソン病や頸椎症の首下がりに関して1次的病態はなお不明であるが,いずれの疾患も首下がりにともなう共通の2次的病態を生じ,これは理学療法の対象となる.

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ