人工知能(AI)を応用した白血病の臨床シークエンス

  • 東條 有伸
    東京大学医科学研究所先端医療研究センター 分子療法分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical sequencing in leukemia with the assistance of artificial intelligence
  • ジンコウ チノウ(AI)オ オウヨウ シタ ハッケツビョウ ノ リンショウ シークエンス

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説明

<p>臨床シークエンスとは,“がんや遺伝病などの患者ゲノム情報を網羅的に解析し,そのデータを臨床的に翻訳・解釈して診断や治療方針の決定に役立てる”ことであり,臨床腫瘍学の領域においてはプレシジョンメディスンと同義語化している。実際,次世代シークエンサーによる腫瘍組織のゲノム解析はプレシジョンメディスンに必要不可欠となっている。筆者ら東大医科研臨床シークエンス・チームは,がんゲノム解読データのメディカル・インフォマティクスに人工知能Watsonの解析パイプラインを導入した探索的臨床研究を行っている。このWatson for Genomics(WfG)との共同研究では,独自の解析パイプラインとWatsonを併用することで相互の結果を検証し合い,より正確で臨床的に有用な情報の提供をめざしている。本稿では,現在までに得られた成果の一部を示し,臨床シークエンスにおける人工知能の可能性と課題にも言及する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (10), 1913-1917, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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