高齢者骨髄腫患者における超低用量レナリドミド療法

書誌事項

タイトル別名
  • Very low-dose lenalidomide therapy for elderly multiple myeloma patients
  • 症例報告 高齢者骨髄腫患者における超低用量レナリドミド療法
  • ショウレイ ホウコク コウレイシャ コツズイシュ カンジャ ニ オケル チョウテイヨウリョウ レナリドミド リョウホウ

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抄録

高齢者の再発難治性多発性骨髄腫におけるレナリドミド療法は外来治療が可能な反面,副作用の管理が困難で減量が推奨される。今回70歳以上の骨髄腫患者6例にレナリドミド5 mg 1日1回の超低用量治療を行った。中央観察期間は8.6か月と短いが4例にPartial response (PR)以上の反応を認め通常量で期待される効果と遜色ないものであった。主な有害事象は感染症であり,最初の数サイクルに認められた。その他は有害事象を最小限にとどまり,特にGrade 3/4の血球減少は1例も認めなかった。高齢者でもレナリドミドを減量せずに使用する施設もあるが,本例のように少量投与で効果の得られる場合もあり,前治療歴のある高齢者には有用であると思われる。現在前向き臨床試験を実施中である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 54 (5), 457-462, 2013

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (15)*注記

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