レナリドミド・デキサメタゾン治療により血液透析から離脱し得た難治性BJP型骨髄腫

書誌事項

タイトル別名
  • Achievement of hemodialysis discontinuation with lenalidomide and dexamethasone therapy in a refractory BJP-type multiple myeloma patient
  • 症例報告 第3回日本血液学会関東甲信越地方会 優秀演題 レナリドミド・デキサメタゾン治療により血液透析から離脱し得た難治性BJP型骨髄腫
  • ショウレイ ホウコク ダイ3カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ ユウシュウ エンダイ レナリドミド ・ デキサメタゾン チリョウ ニ ヨリ ケツエキ トウセキ カラ リダツ シエタ ナンチセイ BJPガタ コツズイシュ

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抄録

63歳男性。健診で指摘された腎機能障害を契機に多発性骨髄腫Bence Jones-κ型と診断された。ボルテゾミブ含む化学療法を2コース施行するも血清遊離軽鎖の改善が得られず,血清クレアチニン値も12.55mg/dlと増悪したため血液透析が導入された。これに引き続き,レナリドミド・デキサメタゾン治療を施行したところ,血清遊離軽鎖の著明な改善とともにクレアチニン値も1.85mg/dlまで改善し,透析から離脱し得た。腎機能障害を有する多発性骨髄腫患者に対してボルテゾミブを含む化学療法により,速やかに腎機能の改善が得られることが多いが,一部で奏効が得られないケースもある。その場合,早期にレナリドミドへの切り替えも選択肢の1つであると考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (5), 613-617, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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