アルツハイマー病患者における時計描画の特徴―量的および質的評価による検討―

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative and qualitative analyses for characteristics of the clock drawing in Alzheimer’s disease
  • アルツハイマービョウ カンジャ ニ オケル トケイ ビョウガ ノ トクチョウ : リョウテキ オヨビ シツテキ ヒョウカ ニ ヨル ケントウ

この論文をさがす

説明

アルツハイマー病患者156人に対して時計描画テスト(clock drawing test; CDT)をおこなった.量的評価の総得点はMMSE(mini-mental state examination)総得点と有意な正の相関を示し,針に関する下位項目の正反応率は他の項目にくらべ低いものが多かった.Rouleauらの方法による質的評価のエラーでは「空間・計画障害」と「概念障害」の割合が高く,エラーのある群はない群にくらべ,MMSEおよびCDT総得点が有意に低かった.認知機能障害が重症になると質的エラーを示す人の割合は高くなった.CDTにより,認知機能障害の有無や全般的重症度だけでなく,概念障害,視空間認知障害,前頭葉機能障害などの個別の認知機能障害のいくつかを評価することができると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (27)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ