Rituximab併用化学療法後に骨壊死を合併したWaldenströmマクログロブリン血症

書誌事項

タイトル別名
  • Osteonecrosis developing after rituximab-containing chemotherapy for Waldenström macroglobulinemia
  • 症例報告 Rituximab併用化学療法後に骨壊死を合併したWaldenstromマクログロブリン血症
  • ショウレイ ホウコク Rituximab ヘイヨウ カガク リョウホウ ゴ ニ ホネ エシ オ ガッペイ シタ Waldenstrom マクログロブリン ケッショウ

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説明

<p>症例は71歳女性。発熱,体重減少および貧血が出現し,クリオグロブリン血症を伴うWaldenströmマクログロブリン血症(Waldenström macroglobulinemia, WM)の再発と診断した。CHOP(シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾロン)療法を5コース施行したが,貧血の改善が不十分であった。リツキシマブ併用CHOP療法を追加したところ,治療4日目に臀部および下肢の疼痛が出現したが,骨X線で異常はみられなかった。疼痛が軽減した後にリツキシマブ単剤を投与し,疼痛の再燃をきたした。MRIにて両側大腿骨遠位,両側脛骨近位および遠位にT1強調画像で低信号を呈する比較的境界明瞭な信号変化を認めた。本症例は,WMに対するリツキシマブ治療後に骨壊死を合併した初めての報告である。リツキシマブ投与後の腫瘍崩壊が骨壊死の発症に関与した可能性がある。リツキシマブ治療後に骨痛が出現した場合には,骨壊死を積極的に疑ってMRIによる精査を行うべきである。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 59 (3), 305-309, 2018

    一般社団法人 日本血液学会

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