書誌事項
- タイトル別名
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- Pagophagia in iron deficiency anemia
- 臨床研究 鉄欠乏性貧血における氷食症
- リンショウ ケンキュウ テツ ケツボウセイ ヒンケツ ニ オケル ヒョウショクショウ
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説明
鉄欠乏性貧血の症状としての異食症のうち氷食症について検討した。日本鉄バイオサイエンス学会の診断基準で診断した鉄欠乏性貧血81例を対象とした。鉄欠乏性貧血全例に氷食行為の有無を問診した。同時に他の異食症,組織鉄欠乏の所見,血液学的データを検索し,鉄治療後のこれらの経過を観察した。氷食症は,氷食行為が強迫的異常行為として見られるもの,鉄剤の投与で氷食行為が消失するものと定義した。その結果,81例中13例(16.0%)に氷食症が見られた。氷食症はヘモグロビン値,血清フェリチン値とは関係がなく,鉄剤の投与により比較的早期に改善した。氷食症は他の異食症が極めて稀なのに比して,日本人の鉄欠乏性貧血の症状としてよく見られることが判明した。氷食症の本態は不明であるが,中枢神経系の生化学的研究の必要性が示唆された。
収録刊行物
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- 臨床血液
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臨床血液 55 (4), 436-439, 2014
一般社団法人 日本血液学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205036637184
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- NII論文ID
- 130004920669
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- NII書誌ID
- AN00252940
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BC2cjltVyhtw%3D%3D
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- ISSN
- 18820824
- 04851439
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- NDL書誌ID
- 025488580
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- PubMed
- 24850454
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可