書誌事項
- タイトル別名
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- A case of acute disseminated encephalomyelitis associated with Epstein-Barr virus reactivation during infliximab therapy
- 症例報告 インフリキシマブ治療中にEpstein-Barrウイルス再活性化にともなって急性散在性脳脊髄炎を発症した1例
- ショウレイ ホウコク インフリキシマブ チリョウ チュウ ニ Epstein Barr ウイルス サイカッセイカ ニ トモナッテ キュウセイ サンザイセイ ノウ セキズイエン オ ハッショウ シタ 1レイ
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抄録
症例は31歳女性である.クローン病に対してインフリキシマブ投与開始11カ月後に無菌性髄膜炎を発症し一時軽快したが,その後に体幹失調や球麻痺が出現した.髄液検査では単核球優位の細胞数増多,ミエリン塩基性蛋白とIgG indexが上昇しており血清のEpstein-Barrウイルス(EBV)抗体は既感染パターンを示し,髄液・血液PCRにてEBV-DNAを検出した.MRIにて脳幹,大脳皮質下白質,頸髄に散在性にT2高信号病変をみとめ急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と診断した.各種免疫治療に抵抗性であったが,ステロイドパルス療法を反復し症状は改善した.抗TNF-α抗体製剤の副作用による脱髄が報告されているが,本症例は抗TNF-α抗体製剤投与中のEBV再活性化によって惹起されたADEMと考えられた.<br>
収録刊行物
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- 臨床神経学
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臨床神経学 50 (7), 461-466, 2010
日本神経学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205036662400
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- NII論文ID
- 130004504774
- 10026525654
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- NII書誌ID
- AN00253207
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- ISSN
- 18820654
- 0009918X
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- NDL書誌ID
- 10773630
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可