舌ジストニアによる著明な舌突出と咬舌を呈したレヴィ小体型認知症の1例

  • 志賀 裕二
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科
  • 金谷 雄平
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科
  • 河野 龍平
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科 現:勤医協中央病院救急センター
  • 竹島 慎一
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科
  • 下江 豊
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科
  • 栗山 勝
    脳神経センター大田記念病院脳神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Dementia with Lewy bodies presenting marked tongue protrusion and bite due to lingual dystonia: A case report

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説明

症例は53歳の女性である.不眠とうつ病で発症し,進行性認知機能低下,具体的な幻視,パーキンソン症状,イオフルパンSPECTで線条体への著明な集積低下,IMP-SPECTで後頭葉の脳血流低下などを認め,レヴィ小体型認知症(dementia with Lewy bodies; DLB)と診断した.亜急性に舌突出と咬舌が出現し救急入院した.レボドパ,ロチゴチン,ロピニロールの高容量投与で,ドパミンD1受容体が長期に刺激状態で,急激な増量で生じた舌ジストニアと診断した.また声門閉鎖を伴う喉頭ジスキネジアによる呼吸困難も出現した.抗精神病薬による薬剤過敏性およびレボドパ過剰投与などが関連した病態と推定され,致死的にもいたる症例であった.

収録刊行物

参考文献 (21)*注記

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