中枢・末梢連合脱髄症(combined central and peripheral demyelination)の1例

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タイトル別名
  • A case of combined central and peripheral demyelination

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症例は22歳,男性.10歳頃より走るのが遅くなった.2011年6月より歩行時のふらつきが出現し,当科紹介入院となった.入院時,四肢筋力低下や凹足,痙性歩行がみられた.MRIで大脳深部白質や脳幹,胸髄などに多発する病変がみとめられた.末梢神経伝導検査にて上下肢の運動神経伝導速度の著明な低下と腓腹神経生検にて脱髄所見をみとめた.治療はステロイドパルス療法を2クール施行し,その後インターフェロンβ自己注射を継続したが,症状は徐々に改善傾向がみられた.中枢ならびに末梢神経系に著明な脱髄をきたす中枢・末梢連合脱髄症の病態には未だ不明な点も多く,治療方針も確立してはいない.更なる症例の蓄積と検討が望まれる.

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