筋病理の基本

  • 西野 一三
    国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部

書誌事項

タイトル別名
  • ABC in muscle pathology
  • キン ビョウリ ノ キホン

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説明

筋病理は,筋疾患診断において中心的な役割を果たしている.検体採取・固定・運搬の際,人工産物が入りやすい.ヘマトキシリン・エオジン染色は,構築の変化,筋線維大小不同に加えて,壊死・再生線維,内鞘線維化,リンパ球浸潤などを評価する.ゴモリ・トリクローム変法はタンパク質凝集体などの異常構造物の同定にもちいる.NADH-TR染色は,筋原線維間網を描出するため,筋原線維の乱れを評価するのに適している.ミオシンATPaseは,筋線維タイプの評価にもちいる.タイプ1線維の選択的萎縮は筋原性変化を,筋線維タイプ群化は神経再支配を反映する.すべての染色での所見を総合して,筋原性か神経原性変化かを判定する.<br>

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