筋萎縮性側索硬化症の新規原因遺伝子optineurinの同定

  • 丸山 博文
    広島大学原爆放射線医科学研究所分子疫学研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of a new causative gene of amyotrophic lateral sclerosis; optineurin
  • 日本神経学会賞受賞 筋萎縮性側索硬化症の新規原因遺伝子optineurinの同定
  • ニホン シンケイ ガッカイショウ ジュショウ キン イシュクセイ ソクサク コウカショウ ノ シンキ ゲンイン イデンシ optineurin ノ ドウ テイ

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抄録

筋萎縮性側索硬化症は運動神経の変性・脱落により筋力低下・筋萎縮をきたす.今回血族結婚の家系で発症したALS患者からのアプローチにより新たな原因遺伝子としてoptineurin(OPTN)を同定した.エクソンの欠失・ナンセンス変異・ミスセンス変異をみいだした.機能的にOPTNはNF-κBの活性を抑制するが,変異により抑制効果は消失した.ミスセンス変異の症例では脊髄運動神経細胞質に抗OPTN抗体陽性の凝集体様構造物をみとめた.さらにSOD1 変異例や孤発例においても抗OPTN抗体陽性細胞質内封入体をみとめた.これらの結果はALSに共通した発症機序にOptineurinが関与していることを示唆している.<br>

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参考文献 (19)*注記

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