脳神経障害を合併しMRI にて三叉神経の腫大・造影効果を呈した急性自律性感覚性運動性ニューロパチーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of acute autonomic, sensory and motor neuropathy with swelling and gadolinium enhancement of bilateral trigeminal nerve on MRI and dissociation between superficial and deep sensation disturbance
  • 症例報告 脳神経障害を合併しMRIにて三叉神経の腫大・造影効果を呈した急性自律性感覚性運動性ニューロパチーの1例
  • ショウレイ ホウコク ノウ シンケイ ショウガイ オ ガッペイ シ MRI ニテ サンサ シンケイ ノ シュダイ ・ ゾウエイ コウカ オ テイシタ キュウセイ ジリツ セイカンカクセイ ウンドウセイ ニューロパチー ノ 1レイ

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抄録

症例は46 歳の男性である.感冒症状を契機に緊張性瞳孔,起立性低血圧,膀胱直腸障害,全身の発汗障害などの重度の自律神経障害を発症し,全身の温痛覚障害および脳神経系および四肢の運動障害を合併した.各種検査から節後性無髄線維の軸索変性が主体の急性自律性感覚性運動性ニューロパチーと診断した.免疫グロブリン療法およびステロイドパルス療法をおこなうも自律神経障害の改善は乏しく,予後不良な経過をたどった.頭部MRI 検査にて両側三叉神経の腫大および造影効果が確認され,表在覚の障害は著明であるにもかかわらず深部覚は保たれているといった,過去の報告にはない特徴的な所見をみとめた症例であった.

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参考文献 (8)*注記

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