北海道,渡島大島で観察されたヤマショウビン二例

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タイトル別名
  • Two Sighting Records of the Black-capped Kingfisher(Halcyon pileata) on Oshima Ooshima Island in Hokkaido, Northern Japan.

説明

北海道,渡島大島の北風泊で1993年5月29-30日に一羽のヤマショウビンが観察された。海岸に面した岩の上で索餌したり,崖の中途で休息したりしていた。<br>もう一羽は,1994年6月25日に清部岳(標高722m)と江良岳(標高737m)の鞍部(標高約600m)で死体として発見された。死後約一ヶ月を経過していると考えられた。<br>北海道におけるこれまでのヤマショウビンの発見例は12例有り,このうち6例が日本海沿岸域,1例が太平洋沿岸域,1例がオホーツク海沿岸域,そして4例が北海道の内陸部であった。特に日本海沿岸域では,渡島大島で2例,鬼鹿で1例,天売島で1例,利尻島で2例であることから,渡島大島-(奥尻島)-天売島一利尻島に至る飛び石づたいの北上渡り経路があるのではないかと考えられた。<br>近年の日本での本種の観察としては,沖縄での越冬例,そして対馬や島根県での巣穴の発見と繁殖行動の観察例が知られているものの,なおわが国における本種の分布や渡りの特性を確定するには北海道も含めて情報が不足している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205037790848
  • NII論文ID
    130003572795
  • DOI
    10.3312/jyio1952.26.140
  • ISSN
    18833659
    00440183
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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