海綿静脈洞から眼窩内の病変を呈し,鼻粘膜生検が診断に有用であったIgG4関連疾患の1例

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  • IgG4-related disease with cavernous sinus and intra-orbital lesions diagnosed by nasal mucosa biopsy

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説明

<p>症例は70歳男性.右眼痛,複視,視力低下のため入院した.MRIで右海綿静脈洞,外眼筋,視神経が腫大し右視神経周囲にリング状の信号上昇を認めた.縦隔リンパ節腫大,前立腺腫大もあり,高IgG4血症(355 mg/dl)と併せてIgG4関連疾患を疑ったが,海綿静脈洞は生検困難な部位であり,気管支鏡下肺生検と前立腺針生検を施行したが診断できなかった.IgG4値上昇が続き,鼻粘膜の軽度肥厚があったことから鼻粘膜生検を行ったところ,IgG4染色陽性形質細胞浸潤を認めIgG4関連疾患と診断した.IgG4関連疾患では海綿静脈洞,外眼筋,視神経の病変を呈することがあり,鼻粘膜生検が有用であったため報告する.</p>

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