<I>Ureaplasma urealyticum</I>の尿路病原性についての検討

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タイトル別名
  • A Study of <I>Ureaplasma urealyticum</I> Pathogenicity in Human Genitourinary Tract
  • Ureaplasma urealyticumの尿路病原性についての検討
  • Ureaplasma urealyticum ノ ニョウロ ビョウゲンセイ ニ
  • A Study of Ureaplasma urealyticum Pathogenicity in Human Genitourinary Tract

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抄録

尿路におけるUreaplasma urealyticum (以下U. urealyticumと略す) の病原性を明らかにする目的で, 男子765名から得た初尿中のU. urealyticumのスクリーニングをTaylor-Robinson変法により行ない, 各種疾患別・年齢層別のU. urealyticum陽性率を比較検討した.また, 尿道炎症例については, 治療によるU. urealyticumの消長と臨床症状との関連性を検討した.<BR>U. urealyticumの陽性率は, 年齢による差はほとんど認めず, 12歳以下の性交未経験者からも32.1%と高率にU. urealyticumが検出された.<BR>Chlamydia trachomatisや淋菌による尿道炎症例では, その病原体が消失すれば臨床所見も消失し, 病原体が残存すれば臨床所見も続く場合がほとんどであるが, U. urealyticumでは, 治療後にU.urealyticumが残存していても臨床所見が消失する症例が多かった.<BR>以上の結果より, 尿路から検出されるU. urealyticumは尿路感染症における病原性をもつ微生物とは考えられなかった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 65 (10), 1355-1360, 1991

    一般社団法人 日本感染症学会

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