DNAプローブ法による淋菌検出に関する基礎的検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Novel Approach to the Detection of <I>Neisseria gonorrhoeae</I> Employing DNA Probe Method
  • DNA プローブホウ ニ ヨル リンキン ケンシュツ ニ カンスル キソテキ
  • A Novel Approach to the Detection of Neisseria gonorrhoeae Employing DNA Probe Method

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説明

DNAプローブ法による淋菌検出の基礎的検討を臨床分離菌株 (18菌種, 81菌株) を用いて行った. DNAプローブはGen-probe社製淋菌診断キット (PACE) を使用した. 本法による淋菌の陽性率は100%(30/30) であり, 淋菌以外のグラム陽性菌および陰性菌では0%(0/51) であった. 淋菌の菌量とDNAプローブRLU値は高い相関を示した (相関係数: 0.96). 陽性感度は5×103cells/transport tubeであった. 共存菌が存在した場合および加熱処理や, 抗菌薬を作用させ, 菌が死滅したり増殖能力を失った場合にも, 淋菌の陽性率は低下せず, 検出への影響は認めなかった. また, 本法は抗菌薬の溶菌作用を推測する手段としても利用できることが示唆された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 65 (7), 844-850, 1991

    一般社団法人 日本感染症学会

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