さいたま市で分離された腸管出血性大腸菌O157: H7の遺伝子解析

書誌事項

タイトル別名
  • Genomic Analysis of Enterohemorrhagic <I>Escherichia coli</I> (EHEC) O157: H7 Strains Isolated in Saitama City
  • サイタマシ デ ブンリサレタ チョウカン シュッケツセイ ダイチョウキン O157 H7 ノ イデンシ カイセキ
  • Genomic Analysis of Enterohemorrhagic Escherichia coli (EHEC) O157: H7 Strains Isolated in Saitama City

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説明

2007年5月から7月にかけて, さいたま市および近隣地区で報告された腸管出血性大腸菌感染症で, 原因菌がO157: H7だったもののうち5集団について検討した. 対象者は20名であり, 患者が6名, 接触者が14名であった. 接触者14名のうち5名の感染者が確認された. 患者6名と感染者5名のうち, 有症状者は9名だったが, 溶血性尿毒症症候群を発症した者はいなかった. 疫学調査の結果, 1集団を除いて, 集団内での共通食材は見出されず, 集団間での共通性は認められなかった. しかしながら, 得られた11菌株について実施した細菌学的検査の結果, PFGEによってほぼ同一のパターンが認められ, これら5集団が, 同一起源の菌によるDiffuse Outbreakだったことが示唆された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 82 (4), 304-309, 2008

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (20)*注記

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