1999/2000年シーズンにおける医療従事者に対する不活化インフルエンザワクチンの効果

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タイトル別名
  • Effectiveness of Influenza Vaccine in Health-care Workers
  • 1999 2000ネン シーズン ニ オケル イリョウ ジュウジシャ ニ タイスル フカツカ インフルエンザワクチン ノ コウカ

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抄録

1999/2000年シーズンにおける医療従事者に対する不活化インフルエンザワクチンの効果について検討した. 対象は石川県立中央病院に勤務する医療従事者849名アンケートに回答した727名 (年齢20歳~68歳, 男性122名, 女性605名) で, 希望者に対してインフルエンザワクチンを2回法で接種した.<BR>インフルエンザ様疾患の指標として, 熱性疾患, 重症熱性疾患および発熱性上気道疾患を用いたが, いずれもワクチン接種群 (132名) は非ワクチン接種群 (595名) に比べ有意に罹患数が少ないことが判明した.さらに, 欠勤日数, 医療機関の受診数, 抗生物質の投与数, および市販の感冒薬の服用数もワクチン接種群において有意に少なかった.<BR>したがって, 1 999/2000シーズンにおいてワクチン接種は, 職員の健康管理, 病院機能の維持, および職員-患者間の伝搬予防のために有効であり, 今後も医療従事者に対して奨められるべきものと考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 75 (10), 851-855, 2001

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (5)*注記

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