FITC標識モノクローナル抗体 (Micro Trak<SUP>TM</SUP>法) による<I>Chlamydia trachomatis</I>の検出
書誌事項
- タイトル別名
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- Detection of <I>Chlamydia trachomatis</I> by Using FITC-labeled Monoclonal Antibodies (Micro Trak<SUP>TM</SUP> Method)
- FITC標識モノクローナル抗体(Micro TrakTM法)によるChlamydia trachomatisの検出
- FITC ヒョウシキ モノクローナル コウタイ Micro TrakTMホウ
- Detection of Chlamydia trachomatis by Using FITC-labeled Monoclonal Antibodies (Micro TrakTM Method)
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説明
最近, 米国で開発されたChlamydia trachomatisの主要膜タンパクに特異的なFITC標識モノクロナール抗体 (Micro Trak TM Chlamydia trachomatis Culture Confirmation TestおよびDirect Specimen Test) の有用性について検討した.<BR>reference strainを用いた検討では, Micro Trak試薬はChlamydiapsittaciとは全く反応せず, C.trachomatisの15血清型とのみ強く反応し特異的であった. Micro Trak法により検討された延べ症例数は1,034例であった. Culture Confirmation Testによる成績は培養法でのGiemsaまたはヨード染色による成績と全く一致していたが, 検出された検体中の封入体数はMicro Trak法が多い傾向がみられ, その特異性の点からも優れた方法と考えられた. Direct Specimen Testの培養法との陰性一致率 (培養法陰性例に対する培養法陰性例中のDirect Specimen Test陰性例の率) は89.0%で, 直接塗抹標本においても反応は特異的であることが確認された. 陽性一致率 (培養法陽性例に対する培養法陽性例中のDirect Specimen Test陽性例の率) は69.7%であったが, 塗抹標本からのChlamydiaの粒子の検出には検体の採取法, 塗抹法および鏡検上の習熟が大きな影響を持つことから, これらの改善, 習熟により検出率はさらに向上することが示唆された. 以上より, Direct Specimen Testは特別な設備を必要としない, 簡便, 迅速なC.tmchomtis検出法として極めて有用な臨床検査法であると考えられた.
収録刊行物
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- 感染症学雑誌
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感染症学雑誌 58 (12), 1305-1314, 1984
一般社団法人 日本感染症学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205048257536
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- NII論文ID
- 130004328937
- 40000566267
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- NII書誌ID
- AN00047715
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- ISSN
- 1884569X
- 03875911
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- NDL書誌ID
- 3024018
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- PubMed
- 6442725
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可