書誌事項
- タイトル別名
-
- Clinico-Bacteriological Study of Diarrhea Caused by <I>Campylobacer fetus</I> Subsp. <I>fetus</I>
- Campylobacter fetus subsp fetusによる下痢症
- Campylobacter fetus subsp fetus ニ ヨル ゲリ
- Clinico-Bacteriological Study of Diarrhea Caused by Campylobacer fetus Subsp. fetus
この論文をさがす
抄録
1980年4月から1984年12月までの4年8ヵ月の間に当院に来院した散発下痢患者2,213例の糞便から612例 (27.7%) の腸管系病原菌が検出された.その内Campylobacter fetusは12例 (0.5%) であった.ちなみにC.jejuniは418例 (18.9%), C.coliは3例 (0.1%) 検出された.総病原菌に占める比率はC.fetus2%, C.jejuni68.3%, C.coli0.5%であった.<BR>C.fetus12例の内10例は臨床的には腸炎のみであったが, 2例は重篤な全身感染症を呈した.1例では下痢のほか悪寒高熱など伴う菌血症があり, 血液および糞便の双方からC.fetusを検出した.他の1例は胎内感染により出生時, 既に重篤な髄膜炎と胃腸炎を起こしていた母児垂直感染例で, 新生児の粘血便からも母親の分娩前後の糞便からもC.fetusを検出した.<BR>下痢患者の糞便ではC.jejuniのみならずC.fetusに関しても考慮すべきであると痛感している.
収録刊行物
-
- 感染症学雑誌
-
感染症学雑誌 60 (4), 293-298, 1986
一般社団法人 日本感染症学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205048628608
-
- NII論文ID
- 130004329160
- 40000566440
-
- NII書誌ID
- AN00047715
-
- ISSN
- 1884569X
- 03875911
-
- NDL書誌ID
- 3086049
-
- PubMed
- 3095456
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可