ELISAによるサイトメガロウイルスに対するIgM抗体測定法の検討

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タイトル別名
  • Detection of Immunoglobulin M Antibodies against Cytomegalovirus by Enzyme-linked Immunosorbent Assay
  • ELISA ニ ヨル サイトメガロ ウイルス ニ タイスル IgM コウタイ

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抄録

Cytomegalovirus (CMV) 感染症の血清診断への応用の目的でELISA (CYTOMEGELISATMM) による特異的IgM抗体の測定法について検討した. ELISAによる抗CMV・IgM抗体の特異性の確認のため薦糖密度勾配超遠心法 (SDGC) により, 蛍光抗体間接法 (IF) での抗CMV・IgM抗体陽性および陰性血清を分画した. 分画後の各fractionについてIgGおよびIgM値をELISAで測定し, 抗CMV・IgM抗体をCYTOMEGELISATMMで測定した. 抗CMV・IgM抗体陽性血清ではCYTOMEGELISATMMでのピークはELISAでの血清IgMのピークに一致した. 抗CMV・IgM抗体陽性血清のIFでの終末抗体価と1: 100の希釈倍数におけるELISA値との間には相関が認められた. さらにCYTOMEGELISA TMMの血清疫学的な応用の目的で新生児, 未熟児の高IgM血症における抗CMV・IgM抗体の陽性率について検討したところ, 99例中3例 (3.0%) が陽性だった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 60 (5), 479-484, 1986

    一般社団法人 日本感染症学会

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