A群連鎖球菌集団感染における迅速検出用キットの有用性評価

DOI Web Site PubMed 被引用文献3件 参考文献14件

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タイトル別名
  • Evaluation of Antigen Diagnostic Kit in Group A <I>streptococcus</I> mass Infection
  • Aグン レンサ キュウキン シュウダン カンセン ニ オケル ジンソク ケンシュツヨウ キット ノ ユウヨウセイ ヒョウカ
  • Evaluation of Antigen Diagnostic Kit in Group A streptococcus mass Infection

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抄録

我々は, 2005年7月30日と31日に開催された北里大学オープンキャンパスで仕出し弁当を原因とするA群溶連菌の集団食中毒を経験した.また, 同じ時期に北里大学東病院で北里大学オープンキャンパス事例とは異なるA群溶連菌の集団感染を経験した.同年8月5日に北里大学東病院においてA群溶血性連鎖球菌group A streptococcusによる上気道感染が疑われた患者116名から採取した臨床材料 (咽頭ぬぐい液) 116検体に対し, A群溶連菌抗原迅速検出用キットによる迅速検査と細菌培養検査を行った.迅速検査によるA郡溶血性連鎖球菌陽性者は14名に対し, 細菌培養検査による陽性者は23名であったことから, 検査法の違いによる検出頻度差が認められた. 迅速検査の添付書に記載された検出限界感度は1.0×106cfu/mL以上であったが, 細菌培養検査の成績と比較すると迅速検査によるA郡溶血性連鎖球菌陽性者14名中, 4名が1.0×106cfu/mLにも係わらず目視判定が困難であった. したがって, 本菌による上気道感染を疑う場合は, 細菌培養法を併用することが重要であると思われた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 81 (4), 441-448, 2007

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (14)*注記

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