家族内2次感染防御率からみたT type Acellular Pertussis Vaccineの効果 (続報)

書誌事項

タイトル別名
  • Protection Against Pertussis by Japanese T Type Acellular Pertussis Vaccine: Household Contact Study in Kawasaki City
  • 家族内2次感染防御率からみたT type-Acellular Pertussis Vaccineの効果-続-
  • カゾクナイ 2ジ カンセン ボウギョリツ カラ ミタ T type Acell

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説明

著者らは昭和62年の本学雑誌にて沈降精製百日咳ワクチン (AcellularPertussisvaccine) の臨床効果を報告した. 今回その後経験した症例を加えるとともに, 更に詳細な検討を加え, 続編として報告する. Acellularpertussisvaccineの臨床効果は1981年から1988年5月迄に聖マリアンナ医科大学小児科で百日咳と診断された149名の患児をindexcasesとした家族内の2次感染の有無についてアンケート調査を行い, Retrospectivestudyによって検討された. 未返答, 同胞者なしなどの例を除きこのstudyに使用されたのは76名, 同胞数は103名であった. 同胞の内百日咳ワクチン未接種例は29名で, この内17名 (58.6%) に家族内2次感染がみられた. 一方, Acellularpertussisvaccineを接種されていた34名の内1名 (3.0%) に家族内2次感染が認められた. 本調査での殆んどが武田薬品工業製のワクチン即ちTtypeワクチン接種者で, この武田製ワクチンに限ると, 接種者は27名で, 2次感染率は3.4%となった.<BR>以上より本研究の結果TtypeAcellularpertussisvaccineの効果率は94.2%と高率であることが判明した.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 63 (9), 986-990, 1989

    一般社団法人 日本感染症学会

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