土壌中の破傷風菌の密度と分布

書誌事項

タイトル別名
  • Density and Distribution of <I>C. tetani</I> in the Ground
  • ドジョウチュウ ノ ハショウフウキン ノ ミツド ト ブンプ
  • Density and Distribution of C. tetani in the Ground

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説明

1) 破傷風菌は川や池の湿った岸辺, 田や畑, 民家の庭から容易に分離される.種々の場所から集めた土100検体のうち破傷風菌が37株分離され, さらに14検体から破傷風毒素が証明された.その内乾燥した土1mgから10株の破傷風菌が分離された.0.1mgの土から破傷風毒素が証明されたものもある.ここで外傷を受けた患者は外科的処置を受けた後に破傷風にかかった.<BR>2) 破傷風菌は同一場所に何時も同一量の菌数を保っているものではない.また地表の方が地下深い所よりも破傷風菌は多い.<BR>3) 破傷風患者が発生した家の庭で, その患者が受傷後2年7ヵ月たってから, 50cmおきに採取した土10検体からは全て破傷風菌が分離された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 60 (4), 277-282, 1986

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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