1981年に分離された淋菌の薬剤感受性およびβ-lactamase産生淋菌について

書誌事項

タイトル別名
  • Antibiotic Susceptibility of <I>N. gonorrhoeae</I> Strains and β-lactamase Activity of the Producing Strains isolated in 1981
  • 1981ネン ニ ブンリサレタ リンキン ノ ヤクザイ カンジュセイ オヨビ
  • Antibiotic Susceptibility of N. gonorrhoeae Strains and ^|^beta;-lactamase Activity of the Producing Strains isolated in 1981

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説明

1981年に都立台東病院および慈恵医大病院で臨床分離された淋菌116株に対する Penicillin G, Ampicillin, Tetracyline, Kanamycin, Spectinomycinの5薬剤の最小発育阻止濃度とβ-lactamase活性について検討した.<BR>Penicillin GおよびAmpicillinでは, MIC 0.8μg/ml以上を示す耐性株は約55%であった. また, Tetracyclineでは, MIC 3.13μg/ml以上を示す耐性株は約30%であった. 一方, Kanamycinでは, MIC 25μg/ml以上の耐性株は約7%と少なく, Spectinomycinでは耐性株は認められなかった. Penicillin G と Ampicillinの間には, 強い感受性相関が認められた. 一方, Penicillin G と Tetracycline, Kanamycin, Spectinomycinの3薬剤の間には感受性は認められなかった.<BR>β-lactamase産生淋菌は約10%(116株中12株) で, その感染源は多くが国内感染であった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 57 (3), 205-211, 1983

    一般社団法人 日本感染症学会

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