侵襲性肺炎球菌感染症の小児から分離された <i>Streptococcus pneumoniae</i> の抗菌薬感受性

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タイトル別名
  • Susceptibility in Parenteral Antibiotics in <i>Streptococcus pneumoniae</i> Isolated from Children with Invasive Pneumococcal Disease
  • 侵襲性肺炎球菌感染症の小児から分離されたStreptococcus pneumoniaeの抗菌薬感受性
  • シンシュウセイ ハイエン キュウキン カンセンショウ ノ ショウニ カラ ブンリ サレタ Streptococcus pneumoniae ノ コウキンヤク カンジュセイ

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抄録

2006 年から 2011 年までに侵襲性肺炎球菌感染症の小児から検出された Streptococcus pneumoniae 76 株について最小発育阻止濃度 (MIC) と最小殺菌濃度 (MBC) を測定した.患者の年齢は生後 4 カ月から 6 歳までに分布し,1 歳が 50 名(65.8%),1 歳未満が 10 名(13.2%)と 1 歳以下で 60 名(79.1%)を占めていた.疾患では occult bacteremia 38 例(50.0%),肺炎 34 例(44.7%),髄膜炎 3 例(3.9%),敗血症 1 例(1.3%)であった.敗血症 1 例が死亡し,他は後遺症なく治癒した.莢膜の血清型は6B が最も多く 20 株(26.3%),ついで 19F が 13 株(17.1%),14 が 9 株(11.8%)であった.7 価結合型ワクチンに含まれる血清型は 55 株(72.4%)であった.ペニシリン結合蛋白遺伝子変異による耐性分類では penicillin resistant S. pneumoniae (PRSP)株 32 株(42.1%),penicillin intermediate-resistant S. pneumoniae (PISP)35 株(46.1%),penicillin susceptible S. pneumoniae (PSSP)株 11 株(11.8%)であった.MIC90/MBC90 はampicillin 4/4μg/mL,vancomycin 0.5/0.5μg/mL,cefotaxime 1/2μg/mL,ceftriaxone 1/2μg/mL,panipenem 0.125/0.125μg/mL,meropenem 0.5/0.5μg/mL,doripenem 0.25/0.25μg/mL であった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 87 (1), 1-5, 2013

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (10)*注記

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