MEN type IIa に伴う両側副腎褐色細胞腫に対する経胸腹的一期的両側摘除術の経験

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  • ONE-STAGE-BILATERAL ADRENALECTOMY BY THORACOABDOMINAL APPROACH FOR BILATERAL LARGE PHEOCHROMOCYTOMAS IN MEN TYPE IIa A Case Report

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我々は MEN type IIa に伴う両側巨大副腎褐色細胞腫を経験した. 症例は39歳男性で, 発作性頭痛, 高血圧, 耐糖能異常を主訴に前医入院となり画像所見にて甲状腺両葉及び両側副腎に腫瘍を認めた. 甲状腺腫瘍は針生検により髄様癌と診断され, また血中及び尿中カテコラミンの高値より副腎については褐色細胞腫が疑われ, MEN type IIa と考えられた. 副腎腫瘍の治療を目的に当科入院し両側褐色細胞腫に対し, 経胸腹的アプローチにて一期的に両側副腎摘除術を施行した. 摘出標本は病理にて両側とも褐色細胞腫の所見であった. 術後経過は良好で術後約2ヵ月後に甲状腺全摘術が施行された.<br>両側巨大副腎褐色細胞腫において一期的両側副腎摘除術は術後管理を容易とし, 経胸腹的アプローチは良好な視野を得ることが可能であり, 有用と考えられた.

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