限局性および局所進行性前立腺癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の初期成績

書誌事項

タイトル別名
  • INTENSITY-MODULATED RADIATION THERAPY (IMRT) FOR LOCALIZED AND LOCALLY ADVANCED PROSTATE CANCER: INITIAL RESULT AND MORBIDITY
  • 限局性および局所進行性前立腺癌に対する強度変調放射線治療(JMRT)の初期成績
  • ゲンキョクセイ オヨビ キョクショ シンコウセイ ゼンリツセンガン ニ タイスル キョウド ヘンチョウ ホウシャセン チリョウ(JMRT)ノ ショキ セイセキ

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抄録

(目的) 限局性および局所進行性前立腺癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の初期成績について報告する. (対象と方法) 2007年7月~2010年11月までに当院にてIMRTで治療した計53例(IMRT単独群25例,内分泌療法先行IMRT群28例)を対象とした. (結果) 内分泌療法先行期間は1カ月~29カ月(中央値7カ月).D'Amicoのリスク分類で低リスク群6例,中リスク群15例,高リスク群32例であった.照射線量は70 Gy~74 Gyで前立腺局所に照射した.経過観察期間は18カ月~48カ月(中央値30カ月)であった.患者全体での3年PSA非再発率は90.0%,リスク別3年PSA非再発率は低・中・高リスク群それぞれ80.0%,93.3%,90.0%,先行内分泌療法の有無別3年PSA非再発率はIMRT単独群81.7%,内分泌療法先行IMRT群95.8%であった.急性期有害事象(NCI/CTCAE)は32例(60.4%)でいずれもGrade1~2であった.晩期有害事象は認めなかった. (結語) 限局性および局所進行性前立腺癌に対するIMRTは3年PSA非再発率90%と良好で合併症も軽度であった.今後,症例数の増加と長期成績の検討が必要である.

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参考文献 (23)*注記

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