急性陰嚢症に対する超音波カラードプラ法の有用性について

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  • COLOR DOPPLER ULTRASONOGRAPHY IN THE DIAGNOSIS OF THE ACUTE SCROTUM

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(目的) 急性陰嚢症に対して超音波カラードプラ法を施行し, その有用性について検討した.<br>(対象と方法) 市立堺病院泌尿器科を受診した急性陰嚢症10例 (精索捻転症5例, 急性精巣上体炎5例) に対して超音波カラードプラ法を施行し, 健側精巣と比較した患側精巣の血流の状態を評価し, それらの症例の鑑別診断および手術適応について検討した.<br>(結果) 精索捻転症の5例のうち, 患側精巣の血流が認められなかったものは3例, 血流が低下していたものは2例であった. 精巣上体炎の5例のうち, 患側精巣の血流が健側と同程度であったものは2例, 健側に比べて増加していたものは3例であった.<br>(結論) 精索捻転症では患側精巣の血流は消失または低下し, 精巣上体炎においては血流は健側と同程度かむしろ増加しており, 非侵襲的で簡便である超音波カラードプラ法は急性陰嚢症の診断において有用な検査であると考えられた.

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