術前診断が困難であった血栓性完全閉塞をきたした孤立性内腸骨動脈瘤の1例

書誌事項

タイトル別名
  • AN ISOLATED INTERNAL ARTERY ANEURYSM WITH COMPLETE THROMBOTIC OCCLUSION FOR WHICH PREOPERATIVE DIAGNOSIS WAS DIFFICULT: A CASE REPORT
  • 症例報告 術前診断が困難であった血栓性完全閉塞をきたした孤立性内腸骨動脈瘤の1例
  • ショウレイ ホウコク ジュツゼン シンダン ガ コンナン デ アッタ ケッセンセイ カンゼン ヘイソク オ キタシタ コリツセイ ナイ チョウコツ ドウミャクリュウ ノ 1レイ

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抄録

症例は74歳,男性.前立腺癌の治療中に偶然,骨盤内腫瘤を指摘された.腹部CTでは左内腸骨動脈を内背側に圧排する8 cm大の類円形の血流に乏しい充実性腫瘤を認めた.内分泌学的に異常は認めなかった.鑑別疾患として慢性期の膿瘍,血管肉腫やgastrointestinal stromal tumor(GIST),神経原性腫瘍などが挙げられたが術前診断は困難であった.術中所見では,腫瘤は内腸骨動脈壁と連続しており剥離困難であったため,動脈の末梢を結紮して腫瘤を摘出した.病理診断は血栓性閉塞をきたした内腸骨動脈瘤であった.孤立性内腸骨動脈瘤は稀な疾患であり血栓性に完全閉塞をきたした症例は過去に報告がないため若干の考察を加えて報告する.

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参考文献 (2)*注記

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