新鮮 Stage D2前立腺癌に対する Hormone 単独療法あるいは Hormone・制癌剤併用療法

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  • TREATMENT FOR NEWLY DIAGNOSED STAGE D2 PROSTATIC CARCINOMA WITH HORMONAL THERAPY ALONE, OR CHEMOTHERAPY AGENTS IN COMBINATION WITH HORMONES

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抄録

新鮮 stage D2前立腺癌49例に対し, 1984年5月より1988年4月までは diethylstilbesterol diphosphate (honvan) 300mg/day, estramustine phosphate (estracyt) 560mg/day, あるいは chlormadinone acetate (prostal) 100mg/dayを経口投与し, これに cyclophosphamide (CPM) 0.5~1g/m2を3~4週間ごとに点滴投与する併用療法を行い, 1988年5月より castration と methotrexate (MTX) 20mg/m2を2週間ごとに点滴投与する hormone・MTX併用療法と, castration のみ行う hormone 療法との randomized study を行った. NPCP効果判定基準による治療群別有効率は honvan・CPM群92% (11/12), Estracyt・CPM群100% (9/9), Prostal・CPM群と castration・MTX群が78% (7/9), castration 群80% (8/10) であった. Kaplan-Meier 法による生存率では有効群は無効群に比較し (p<0.01), Karnofsky performance status 良好群は不良群に比較し (p<0.05), また2年生存率では hormone・制癌剤併用群が castration 群に比較し (p<0.01) 予後良好であったが, hormone・制癌剤併用群間には統計学的有意差は認められなかった. 治療群別生存期間中央値は経口薬剤・CPM群39ヵ月 (9~75ヵ月), castration・MTX群15ヵ月 (4~29ヵ月), castration 群13ヵ月 (4~26ヵ月) であった. 本療法の副作用については全て一過性のものであり, 生命に危険が及ぶ重篤なものは認められなかった.

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