前立腺癌放射線外照射後の性機能の検討

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タイトル別名
  • PROSPECTIVE SURVEY OF ERECTILE DYSFUNCTION AFTER EXTERNAL BEAM RADIOTHERAPY FOR PROSTATE CANCER
  • ゼンリツセンガン ホウシャセン ガイ ショウシャ ゴ ノ セイ キノウ ノ ケントウ

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抄録

(目的) 前立腺癌の治療法の一つである放射線外照射に注目し,治療前後の性機能の変化を国際勃起機能スコア(Internal Index of Erectile Dysfunction:IIEF)日本語版を用いてprospectiveに追跡した.<br> (対象と方法) 2000年から2007年までに当院で前立腺癌に対して放射線外照射を施行し,治療前後でIIEF質問票による性機能評価が可能で,最低12カ月経過観察した55例を対象とした.<br> (結果) 勃起機能(erectile function:EF)ドメインスコアを用いた重症度分布で放射線外照射後は治療前と比べ,経過とともにED重症群の割合が増え,一方,正常群・軽症群の割合は減少していた.EF,性交満足感ドメインスコアは放射線治療前と比べて放射線照射後有意な低下を認めたが,オルガズム機能,性欲,全般の満足感ドメインスコアはいずれも放射線治療後明らかな低下を認めなかった.治療前より勃起能をある程度有していた34例のうち放射線照射12カ月後に勃起能を保持できた症例は10例であった.勃起能を保持できた群と勃起能の悪化を認めた群の間に明らかな患者背景に違いを認めなかったが,治療前の性欲ドメインスコアは勃起能を保持できた群で有意に高い傾向が認められた.<br> (結語) IIEF質問票の検討から,前立腺癌に対する放射線外照射は勃起機能自体に影響を与えると考えられた.<br>

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参考文献 (31)*注記

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