前立腺癌と肥大症のMRI診断

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  • MAGNETIC RESONANCE IMAGING IN THE DIAGNOSIS OF PROSTATIC CARCINOMA AND BENIGN HYPERPLASIA

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前立腺癌27例, 前立腺肥大症15例, 健常者2例を対象として, 0.5テスラー超電導型MR装置を用いて, 横断, 矢状断, 冠状断の3断面について撮像した. パルス系列はスピンエコー法を用い, 縦緩和時間; T1時間, 横緩和時間; T2時間も測定した. 前立腺は健常者では2例とも内腺と外腺の2つに, 前立腺肥大症15例中8例では内外腺とその間の低信号帯の3つに区別された. 前立腺癌では被膜外浸潤例が多いため, 27例中25例で内外腺が区別されず, また内部不均一, 左右非対称, 辺縁不整な例が多かった. 前立腺癌と前立腺肥大症との鑑別診断における accuracy は85.7%であった. 前立腺肥大症において前立腺全体のMRI計測値と摘出腺腫重量とは良い相関を示した (r=0.936). 前立腺癌においてホルモン療法後の体積の変化をよく評価できた. T1, T2時間のみでは前立腺癌と前立腺肥大症を鑑別できなかったが, T1, T2時間の推移は治療の評価に役立つかもしれない.

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