「泌尿器科領域における周術期感染予防ガイドライン」に関する多施設共同研究

書誌事項

タイトル別名
  • A PROSPECTIVE MULTI-INSTITUTIONAL ANALYSIS ACCORDING TO THE " JAPANESE GUIDELINES FOR PREVENTION OF PERIOPERATIVE INFECTIONS IN UROLOGICAL FIELD"
  • 「 ヒニョウキカ リョウイキ ニ オケル シュウジュツキ カンセン ヨボウ ガイドライン 」 ニ カンスル タシセツ キョウドウ ケンキュウ
  • A PROSPECTIVE MULTI-INSTITUTIONAL ANALYSIS ACCORDING TO THE ^|^quot; JAPANESE GUIDELINES FOR PREVENTION OF PERIOPERATIVE INFECTIONS IN UROLOGICAL FIELD^|^quot;

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抄録

(目的)2007年に日本泌尿器科学会が編集した「泌尿器科領域における周術期感染予防ガイドライン」は我が国初の泌尿器科,周術期に特化した感染予防ガイドラインである.今回,その妥当性,有用性を検証するため多施設で前向きに調査,解析を行った.(方法)対象は2008年7月から9月に全国の10施設において泌尿器科領域の手術を受けた513例.手術の内訳は経尿道的膀胱腫瘍切除術,経尿道的前立腺切除術,副腎摘除術,腎摘除術,腎尿管全摘除術,前立腺全摘除術,膀胱全摘除術である.患者背景,術式,予防投与した抗菌薬の種類と投与期間,SSI(Surgical Site Infection:手術部位感染)とRI(Remote Infection:遠隔感染)の有無を解析した.(結果)513例のガイドライン遵守率は75.4%であった.ガイドラインを遵守していた387例におけるSSI, RIの発生率はそれぞれ5.9, 4.1%であった.SSIについてはASA(American Society of Anesthesiologists)手術リスク,糖尿病と手術時間が,RIについては手術時間が発生に寄与していた.(結語)同ガイドラインの妥当性,有用性の検証にはさらなる大規模な調査やエビデンスの蓄積が必要と考えられた.

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参考文献 (33)*注記

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