経尿道的尿管腎盂切開術について

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  • TRANSURETHRAL ENDOURETEROPYELOTOMY

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抄録

腎盂尿管移行部狭窄症および尿管狭窄症の37例に対し, 経尿道的尿管腎盂切開術を行った. 尿管ステント抜去後, 31例 (84%) にレ線学的に閉塞性変化の改善が認められ, 観察期間は15.8±10.5ヵ月 (分布: 3~40ヵ月) であった. 改善率は先天性腎盂尿管移行部狭窄症では12例中11例 (92%), 上部尿管狭窄症では7例中6例 (86%), 下部尿管狭窄症では18例中14例 (78%) であった. 本法の手術時間は68.0±27.7分, 入院期間は7.3±4.9日で, 重篤な合併症はみられなかった. 本法は狭窄部に対して, 直線的に到達でき, 遠位尿管の十分な長さの切開や切開深度のコントロールが容易で, 腎瘻造設に伴う合併症や腎実質への侵襲が少なく, 有用な内視鏡手術と考えられた.

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