単純性精巣嚢胞の形態を呈した小児成熟奇形腫の1例

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タイトル別名
  • PREPUBERTAL MATURE TERATOMA OF THE TESTIS MASQUERADING OF A SIMPLE CYST OF THE TESTIS
  • 症例報告 単純性精巣囊胞の形態を呈した小児成熟奇形腫の1例
  • ショウレイ ホウコク タンジュンセイセイソウノウホウ ノ ケイタイ オ テイシタ ショウニ セイジュク キケイ シュ ノ 1レイ

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抄録

<p>6カ月,男児.主訴は左陰嚢腫大.生後3カ月頃より陰嚢の腫大を認め,当科紹介.左陰嚢は触診上,表面平滑で弾性硬,超音波検査で精巣内に充実成分を伴わない約2cmの単一な嚢胞性病変を認めた.AFP,hCG,LDHは正常範囲内であったため,単純性精巣嚢胞もしくは良性の精巣腫瘍が疑われた.術中迅速病理検査にて悪性所見を認めず,精巣温存手術を施行した.病理検査で,嚢胞壁は内腔を一層の立方上皮に囲まれた線維性被膜が多くを占め,嚢胞壁の一部から扁平上皮成分,軟骨成分,腸上皮成分を認めたため,成熟奇形腫と診断した.術後4年経過し,左側精巣の萎縮や再発は認めていない.</p>

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参考文献 (16)*注記

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