植物感染性ポティウイルスの進化;集団遺伝構造の調査

  • 大島 一里
    佐賀大学農学部応用生物科学科生物資源制御学講座植物ウイルス病制御学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Plant potyvirus evolution: the survey of the genetic structure of populations

説明

ポティウイルスは植物RNAウイルスの中で,最も大きな科であるポティウイルス科に属し,その科の中でも最も大きな属を形成する.ポティウイルスは双子葉植物だけでなく単子葉植物に感染する.ポティウイルスの時間的な解析を行うと,この属のウイルスは南西ユーラシアや北アフリカ地方において,約7250年前に単子葉植物から突発的に発生した様に推測できる.ポティウイルスの一種であるカブモザイクウイルス(Turnip mosaic virus, TuMV)は主に双子葉植物であるアブラナ科の農作物に大きな被害を与えており,植物ウイルスの中でも分子進化的研究と集団遺伝構造の研究が最も進んだウイルスの一つである.TuMVとポティウイルスの進化さらにそれらの集団遺伝構造について,我々が解析に利用しているコンピューターソフトウエアーも紹介しながら解説する.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 62 (2), 151-160, 2012

    日本ウイルス学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (65)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205078240000
  • NII論文ID
    130004470983
  • DOI
    10.2222/jsv.62.151
  • ISSN
    18843433
    00426857
  • PubMed
    24153225
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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