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- 堤 裕幸
- 札幌医科大学医学部小児科
書誌事項
- タイトル別名
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- Respiratory syncytial virus
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説明
RSウイルス(RSV)は,6ヶ月未満の乳児の下気道感染症の最も頻度の高い,普遍的な病原ウイルスとして知られる.その予防のためのワクチン開発は,副反応などのために成功していない.抗ウイルス薬としては,リバビリンが吸入で使用され,ある程度の抗ウイルス効果が認められたが,対症療法の必要性や,入院日数などへの効果は不明であった.そのため,RSV下気道炎に対しては対症療法が主に行われてきた.近年,抗RSVヒト化モノクローナル抗体が開発され,未熟児や心肺に基礎疾患を有するハイリスク乳幼児に予防的に投与され,入院率の減少という効果が確認された.欧米に続いて本邦でも臨床使用が開始された.抗ウイルス薬については,その後も様々な物資の開発が進められているが,未だ臨床使用されたものは無い.
収録刊行物
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- ウイルス
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ウイルス 55 (1), 77-84, 2005
日本ウイルス学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205078800000
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- NII論文ID
- 10016449522
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- NII書誌ID
- AN00018808
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2MXpvVSrsbc%3D
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- ISSN
- 18843433
- 00426857
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- NDL書誌ID
- 7405556
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可