大口径パイプを用いた簡易不攪乱柱状採泥器の試作

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  • The Design of the Simple Core Sampler

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説明

底質調査に必要とされる不攪乱状態の底質を採取するためのコアサンプラーを試作した。この装置は本体(約2kg),おもり(5kg×2),アクリルパイプ(12cm×50cm)の部分からなり,全重量約13kg,全長約1.5mで人力による採泥が可能である。採泥はロープにつないだ本装置を静かに底泥中に貫入させた後引き上げることにより自動的に行われる。これにより,直径11cm,長さ30cmのコアーが不攪乱状態(直上水の乱れがないこと,コアーの短縮がないこと)で採取できる。本装置の特徴は採泥器先端のバルブの工夫と機構の簡素化にあり,これにより採泥コアー径の増大,不攪乱柱状採泥,操作性の簡易化そして採泥の確実性を持たせることができた。<BR>本装置は軟泥質の採泥に適しており,砂質,れき質のような硬い底質は採取できない。

収録刊行物

  • 水質汚濁研究

    水質汚濁研究 13 (5), 320-323,294, 1990

    公益社団法人 日本水環境学会

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