レーダーチャート式自律神経バランス解析の女性更年期障害患者への応用-心拍変動解析値によるバランスと歪み・レーダーチャート式評価法-

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Power Spectral Analysis of Heart Rate Variability to Women with Climacteric Symptoms
  • レーダーチャートシキ ジリツ シンケイ バランス カイセキ ノ ジョセイ コウネンキ ショウガイ カンジャ エ ノ オウヨウ : シンパク ヘンドウ カイセキチ ニ ヨル バランス ト ヒズミ ・ レーダーチャートシキ ヒョウカホウ

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説明

女性の更年期障害とは,更年期に現れる多種多様な症候群である.この更年期症状に自律神経活動の失調が重要な役割を担っていることが知られている.今回の短い総説において,女性の更年期症状と六角形レーダーチャートで表示される心拍変動パワースペクトル解析にて測定した自律神経バランスとの関係について私達の最近の知見を紹介する.結果は,更年期障害患者において交感神経被刺激度,交感神経興奮度および内在活力(R-R 間隔平均値標準偏差)が健常者のそれらに比べて有意に低下しており,また簡略更年期指数と心拍変動のゆらぎの間に関連性(r = -0.363, P = 0.0167)が認められた.以上の結果より,更年期症状と自律神経活動には密接な関係があり,今回使用した心拍変動周波数解析法によるレーダーチャート式表示法は更年期障害の診断や治療の補助的手段として有力な手法となる.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 36 (3), 171-177, 2014-09-01

    学校法人 産業医科大学

参考文献 (16)*注記

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