スモールチャンバー法による建材からのホルムアルデヒドおよび揮発性有機化合物(VOCs)の放散量の測定

  • 保利 一
    産業医科大学 産業保健学部 第1環境管理学講座
  • 森田 勇
    財団法人 建材試験センター
  • 乙黒 利和
    財団法人 建材試験センター
  • 東 敏昭
    産業医科大学 産業生態科学研究所 作業病態学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Measurement of Emission Rate of Formaldehyde and Volatile Organic Compounds (VOCs) from Building Materials by the Small Chamber Method
  • スモールチャンバーホウ ニ ヨル ケンザイ カラ ノ ホルムアルデヒド オヨビ キハツセイ ユウキ カゴウブツ VOCs ノ ホウサンリョウ ノ ソクテイ

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抄録

建材から発生するホルムアルデヒドおよび揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds, VOCs)の放散速度を測定するためのスモールチャンバーを製作し, 各種建材(パーティクルボード(PB), 中密度繊維板(MDF)および壁紙)から放散されるホルムアルデヒドおよびVOCsの代表物質であるトルエン, キシレンの放散速度を測定した. ホルムアルデヒドについては時間とともに発生速度は増加したが, 増加速度は経時的に小さくなり, 約20時間後にほぼ定常となった. 一方, VOCsの放散速度は, 経時的に低下する傾向が見られた. 次に, チャンバー法による測定値をJISに規定されているデシケータ法(水中法)のほか, デシケータ気中法, 逆デシケータ法(水中法, 気中法)およびパーフォレータ法と比較検討した. デシケータ水中法との間には比較的良好な相関(r=0.69)が得られた. パーフォレータ法とも相関(r=0.74)は比較的高かったが, 表面処理をした建材に対する相関は低かった.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 25 (3), 283-294, 2003

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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