海水による土壌冠水が東日本太平洋沿岸域に分布する木本植物17種の生育に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of sea-water flooding of soil on growth of potted 17 woody plants distributed along the coastal area of the Pacific Ocean in eastern Japan
  • カイスイ ニ ヨル ドジョウ カンスイ ガ ヒガシニホン タイヘイヨウ エンガンイキ ニ ブンプ スル キモト ショクブツ 17シュ ノ セイイク ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

津波による海岸林の塩害を軽減するためには,海岸林構成樹種の耐塩性評価が不可欠である。本研究では,東日本太平洋沿岸域に分布する17樹種を対象に海水による土壌冠水実験を行い,種間差を検討した。実験は冠水時間が24時間の冠水処理区と対照区を設定し,個体の生存,葉の変色割合,葉数及びFv/Fmを測定した。今回用いた海水のECは19.0 mS cm-1とやや低かったが,海水冠水に対する反応には種間による違いが顕著であった。オニグルミ,クリ,ニセアカシア,エノキ,ヤマザクラ, ヤブツバキでは冠水処理後,急激に葉が変色して枯死した。これに対し,常緑広葉樹のトベラや針葉樹のスギ,アカマツ,クロマツなどは葉の変色や枯死はほとんど見られなかった。残りの7種は中間的な反応を示した。

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