書誌事項
- タイトル別名
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- Control of invasive alien species, <I>Sorghum halepense</I> (L.) Pers. flourishing on the river bank by cutting
説明
近年,九州の河川堤防では,草丈が 2mを超えて成長するセイバンモロコシの繁茂が著しく,河川管理上問題となっている。本研究では,福岡県遠賀川水系において本種の除草回数および除草時期の間隔 (以下,除草間隔という) を変えて植被率・乾燥重量の変化を調査した。また,本種の発芽実験を行い,除草時期と除草間隔について発芽率との関係も調査した。それらの結果,本種の栄養繁殖と種子繁殖の両方を抑制するためには年 3回以上の除草を行い,除草間隔を 50日以内とし,1回目の除草を 7月上旬までに,最終除草を 9月中旬以降に実施する必要があることを見いだした。一方,栄養繁殖のみを抑制する場合は,年 3回除草 (1回目の除草は 6月中旬) では除草間隔 70日以内とし, 3回目の除草を 9月中旬以降に設定することで抑制できると考えられた。また,除草間隔が短いほど抑制効果は大きかった。なお,種子繁殖のみを抑制する場合は, 1回目の除草を 7月上旬までに,最終除草を 9月中旬以降に実施することに加え,除草間隔を 50日以内に設定する必要があると考えられた。また,両繁殖様式を同時に抑制できない場合は,栄養繁殖の抑制を優先すべきと考えられた。
収録刊行物
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- 日本緑化工学会誌
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日本緑化工学会誌 41 (4), 472-478, 2015
日本緑化工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205083528576
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- NII論文ID
- 130005431339
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- ISSN
- 18843670
- 09167439
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可