一般病棟におけるがん患者の家族に対する看護ケアの実践評価指標の作成に向けた基礎的研究 -指標項目の作成と選定-

  • 長 聡子
    産業医科大学 産業保健学部 看護学科 成人・老年看護学
  • 川本 利恵子
    九州大学大学院 医学研究院 保健学部門 看護学分野
  • 中野 正博
    産業医科大学 産業保健学部 看護学科 人間情報科学

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of a Method to Evaluate General Ward Nursing Care Practices Targeted at Families of Cancer Patients ― Identification and Selection of Items for Evaluation
  • イッパン ビョウトウ ニ オケル ガン カンジャ ノ カゾク ニ タイスル カンゴ ケア ノ ジッセン ヒョウカ シヒョウ ノ サクセイ ニ ムケタ キソテキ ケンキュウ シヒョウ コウモク ノ サクセイ ト センテイ

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抄録

本研究は, 一般病棟におけるがん患者の家族に対する看護ケアの実践評価指標の開発に向けた研究の第一段階として指標項目の作成と選定を目的とした. 先行文献よりがん患者の家族に必要とされる看護ケアを抽出し分類した結果, 5つのカテゴリーが抽出され, 各カテゴリーの看護ケアの内容を表す項目として20項目を作成した. 20項目の看護ケアの実践評価についての質問紙調査を一般病棟に勤務する看護師77名に対し実施した. 有効回答は67名(有効回答率87.0%)であり, 因子分析の結果は, 「患者ケアの家族参加の促し」「意思表示と調整」「家族自身への看護ケアの調整」「家族の負担への配慮」「看取りのケア」「家族の意思決定の尊重」の6つの因子で構成されていた. また, 質問紙調査より得られた自由記述の内容をもとに, 指標項目の修正を行った結果, 最終的に26項目の看護ケアの指標項目を選定した.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 31 (1), 37-49, 2009

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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