夏季から秋季にかけての気温がキンモクセイの開花に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of temperature condition from summer to autumn on the blooming of <I>Osmanthus fragrans</I> Lour. var. <I>aurantiacus</I> Makino
  • カキ カラ シュウキ ニ カケテ ノ キオン ガ キンモクセイ ノ カイカ ニ オヨボス エイキョウ
  • Effect of temperature condition from summer to autumn on the blooming of Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino

この論文をさがす

説明

本研究では,キンモクセイの2度咲き現象が近年の温暖化,高温化の影響である可能性を検討する目的で,花芽分化期の夏季から開花期の秋季にかけて野外の気温に対して3℃ 加温したグロースチャンバー内で育成する実験をおこなった。その結果,加温処理によって開花の開始は遅れ,開花期間は長期化した。また,花ごとの開花日数は,開花期の後期に開花した花で短縮化された。さらに,加温によって開花期に複数回のピークのある2~3度咲き現象が引き起こされた。この2~3度咲き現象には,1)集団内での個体ごとの開花時期のばらつきによる見た目の上での2~3度咲き,2)同一個体内での枝,花芽の着生部ごとの開花時期のばらつきによる見た目の上での2~3度咲き,3)同一箇所の花芽の着生部に複数の花芽が形成され,それらが段階的に開花する2~3度咲き,4)それらが複合された2~3度咲きの4パターンあることが分かった。

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ