動脈硬化病変におけるヒスタミンの役割

  • 王 克鏞
    産業医科大学 医学部 第2病理学
  • 谷本 昭英
    産業医科大学 医学部 第2病理学 鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 分子細胞病理学
  • 笹栗 靖之
    産業医科大学 医学部 第2病理学

書誌事項

タイトル別名
  • Role of Histamine in Atherosclerotic Lesions
  • ドウミャク コウカ ビョウヘン ニ オケル ヒスタミン ノ ヤクワリ

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抄録

ヒスタミンは, ヒスチジン脱炭酸酵素によってL-ヒスチジンから合成され, 炎症, アレルギー, 胃酸分泌, 神経伝達といった生体反応を調節する生体アミンである. 動脈硬化病変では, マクロファージ由来の泡沫細胞から産生されたヒスタミンは, 血管平滑筋, 血管内皮, 炎症細胞に特異的ヒスタミン受容体を介して作用し, 炎症反応に関わる多くの分子の発現を調節している. 動脈硬化病変の形成と進展には, ヒスタミンネットワークによる慢性炎症反応の制御システムが関与している.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 32 (1), 63-71, 2010

    学校法人 産業医科大学

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