ポピュレーションアプローチとしての職域における35歳時の集団健康教育の効果

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  • Effect of a Group Health Education Program in the Workplace at the Age of 35: A Population Approach

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抄録

職域におけるポピュレーションアプローチとして35歳時における集団教育が, 40歳時の体重増加に対する抑制効果を検証した. 集団教育は行動変容技法として「目標設定」, 「セルフモニタリング」, 「認知再構成法」から構成された. 対象は上記集団教育を受講した206名を介入群, 同教育を実施していない期間の422名を対照群とした. 両群の35歳時と40歳時における定期健康診断データを比較した. また介入群では, 前・後において自己効力感, 健康統制感の2項目について質問紙票にて比較した. 男性においては, 体重, BMI, 血圧, γ-GTP, FBSにおいて対照群より介入群に有意な増加抑制を認めたが, 女性ではγ-GTP以外は有意な差は認めなかった. また, 男性のみ自己管理能力の有意な改善を認めた. 職域におけるポピュレーションアプローチとして, 男性においては, 35歳での集団健康教育実施が5年後の40歳時で体重増加抑制効果を持つ可能性が示唆された.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 33 (1), 23-34, 2011

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (2)*注記

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